読みました!ちょこっと感想を書きたいなと思います。
まず、やがみさんという方は、youtubeでは2chまとめ風創作話などが有名で、
(実際に2chスレまとめもあります)
その投稿頻度は他の追随を許さないほどに多いです。
私の見たところだと、語り口がとても安定していて、
最後まで見ても満足できる動画が多く、安心して見れる方だと思います。
↓ 絵で描くとこんな方です。何かキャラクターの被り物をした男性のようです。
そしてこの度、このやがみさんが本を出したということで、
さっそく「僕の殺人計画」を読んでみました!
↓以下、直接的なネタバレはしないつもりですが、
↓意図しないネタバレを含むかもしれません。ご注意ください。
感想です。
結論から言いますと、面白い。
ミスリードに次ぐミスリード。
3、4回くらいどんでん返しがあります。
最初のページがわかるために、最後のページを読まなければならない。
読んだ感じとしては、2時間くらいでさくさく読めました。
読みにくい部分や理解しがたい表現も一切無く、
さすがyoutubeであれだけ動画をあげている人だけあるなあと思いました。
ちょっとひっかかったのは、序章35ページまでがちょっと長い。きつい。
この35ページがもちろんかなり大事なんですが、私のようなヤツにはだるい。
逆に言えば36ページから急に面白くなるということ。
36ページからは高速で読めました。
キャラクターもかなり味のある人物ばかりで、どのキャラも面白い。
個人的には濃すぎるキャラ多すぎじゃないかな~とも思いましたが、
それだけ作りこんでいるともいえますね。
↓ここから、ちょっとネタバレと言えるか微妙な話なので一応注意です。
気になったのが、テーマが2つ、ということです。
最後にひとつになるテーマが、私には乖離しているように感じました。
「毒親」と「死とはなにか」です。
非常に面白く読めましたが、自己と当てはめると途端に恐怖を感じました、
本当にすごい力を持った作品でした。やがみさんすごい。
感想は以上です。
この作品を読んだあと、2つの作品を思い出しました。
エンデのモモと、ニーチェのツァラトゥストラです。
モモも、ツァラトゥストラも、限界がきちゃうんです。
もう無理だ、ダメだって。あきらめそうになるんです。
でもそこから、いきなり力がみなぎるんです。
自分のためじゃなく他人を考えたときに初めて、力がみなぎる。
逆に言えば、限界までいかないと、自分を超えられない、他人を想えない。
私は、多分ほとんどの人の不幸の原因を知ってます。
「他人との比較」と「愛の欠如感」です。
愛の欠如、ではなく、愛の欠如感、です。
そしてそれは、始めは親に対する絶望からスタートしています。
私は理想的な意味で愛されることなんて無いと思ったほうが良いと思っています。
他人の感情で価値が決まる自分なんて、それはもう自分ではないと思うから。
他人からの愛とは常に条件付きであること。
そしてそれが解った上でも幸せになるには、どうすればいいのかというと、
いつも後悔しない選択をすることだと思います。
・・・こんな事を言うとおかしいヤツと言われそうですが、
私は愛という概念は、呪いに似ているような気がしています。
愛をうけると私は動けなくなる、怖い感じがします。
ぶっちゃけると、苦手です。敵意の方がまだ楽かもしれません。
敵意なら胸を張って戦えますが、愛とは戦えません。恐ろしいです。
好きな人からでもそうですし、友達間でもそうです。
まして親からの条件付の愛なんてものは、恐怖でしかありません。
勝手に理想像を作られても、その愛はすぐに、愛ではなくなるからです。
だって私は完璧じゃないのだから。
長くなりましたが、この本がどれだけ私にささったかということでした。
あれ、感想書いてただけなのにダメージ受けてる・・・
ぐええ、胸ががが
もう寝て明日もがんばろう!仕事してるのがいちばん!